メーカー名 Ginacue
製作者 Ernie Gutierrez
開始年 1961〜73年、
1988年〜現在
ショップ所在地 North Hollywood, CA
Ernieは2021年の6月で満80歳になった世紀の大巨匠である。
“無事これ名馬”、“鉄人”など、様々な形容があると思うが、実際にはそんなことはなくて60歳になる前から眼の手術をしたり腰を悪くしたり、Ernieも人の子だと知っている。誰にも言うなよ、と毎度約束させられたけど、もう大丈夫だろう。
60年代の彼の工房は暗くて換気も悪くて劣悪だったそう。朝目を覚ましたらすぐに作業を開始して夜10時頃まで休まずにやったもんだよ、と教えてくれた。当時は半分以上がタイトリストだったから、ぶった切ってジョイント加工をし、糸巻きや革巻きを施し…、そうして年に150本も200本も作ったそうである。まだ20代頃で若かったから何でもできる気がしてキューケースも作った。「ケリーケースなどはオイラのケースのコピーだよ、ハハハ…」だそうである。
いつ電話しても元気な声で『ハローラッキー!!ハゥアーユー、マイフレンド?』と言ってくれる。『Luckyはオーダーをしなくなってもずっと親友だよ。』その言葉のまま、本当に正直な大巨人である。
ちなみに2021年4月9日朝、突然電話をくれた。奥さんのLuzと2人で「ハッピーバースデー、ラッキー♪」。私の誕生日は10日だから1日フライングだけど、まぁこれは良し。私はここ25年程ずっとErnieの誕生日にお花やクッキーを送っている。良い繋がりだね、大切にしなくちゃ!!

1941 6月29日コロンビアに生まれる。
1957 故郷コロンビアからカリフォルニアへ移り住む。
1961 カリフォルニアにショップをかまえ、キュー製作を始める。
1973 生後1週間の娘の名をとり、Shopを“Ginacue”と名づける。
1985 一時キュー製作を離れ、マリンスポーツやレーシングカーなど様々な世界へ飛び込む。
1988 現在の妻Luzとの運命的な出会い、ロサンゼルスに環境を整え、キュー製作に復帰。
1991 New Model「ラスプーチン」を掲げ、プールシーンに旋風を巻き起こす。
1994 当時存命するキューメーカーではたった一人、ACA Hall of Fameの殿堂入りを果たす。
2003 40周年記念モデルを発表。

現在の地、North Hollywoodに工房を構えて早30年。GinacueのShopはキューメーカーの誰もが認める清潔さと働きやすさで有名である。
彼自身の手により設計・製作されたマシン群は総数40台ほど…。21世紀になった今でも、どれも他のキューメーカーの羨望の的でもある。これがワンマンショップなの?と思うほどの広さに、整然と並ぶマシン群。その中を自由に泳ぐようにマシンを操り、木材を加工するErnieははつらつとしていて、とても80歳になるとは信じられません。

毎朝5時に起床、Luz手づくりの朝ご飯を食べながら9時からの仕事の準備をすでに頭でシミュレーションするというから凄い。朝から午後4時近くまで休むことなく作業し、メールをチェックして帰るのが5時という毎日だが、週2回のサイクリングと毎週日曜のツーリングをうまく自分の体調と組み合わせています。外食することもほとんどなく、自宅で奥様の手料理で暮らすのがErnie流の健康術だそう。





我々ILCスタッフがErnieから磨きや塗装など、細かく指導を受けたのが2013年のお正月のこと。
教えてくれる時の条件は、「いずれ日本でGinacueのリペアを必ず行うこと」、
そして、「LAで得た技術は誰にも教えないこと」の2つでした。
ILC Cueや9Heartsの製作を通して経験も積んだ今、Ernieとの約束を守って、
Ginacueのリペアを行います!お任せください!
シャフト材 パイロテッドジョイント アイボリーバックエンド&ロゴ
★ 世界唯一ロゴ入れを許可されている!!
★ Ernieから
直接 技術指導を受けました!!
★ Ernie&Luckyの
30年来の友人関係がベース!!
★ Ernieから
シャフト材 約900本 納入済!!

リペア料金はキューの状態や使用されている素材によって変動します。
ご希望の際はお気軽にお問い合わせください。 >> Mail





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いつも家族想いで紳士的なErnie・・・
趣味のレース、愛犬とのひと時、来日時の思い出などを集めました。


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